アメリカで来年1月に開かれる全米最大級の祭典ローズパレードに、箕面自由学園高校(大阪府豊中市)の吹奏楽部とチアリーダー部が出場する。遠征費の一部を募るクラウドファンディング(CF)が16日に始まり、京都の支援団体が協力を呼びかけている。
ローズパレードは毎年1月1日にロサンゼルス郊外パサデナで開かれる。約100万人の観衆が訪れるとされる大イベントで、来年は137回目。米国内外から選抜された約20団体のマーチングバンドや飾り立てたフロート(山車)などが大通りを練り歩く。
日本の出場団体を支援する日米グリーンバンド協会(京都市左京区)の代表理事、熊谷譲さん(55)によると、チアリーディングのグループが出場するのは初めて。「彼女たちのパフォーマンスがパレード主催者に評価された」と話す。
全国レベルの大会で優勝41回
箕面自由学園高のチアリーダー部は、ジャパンカップ日本選手権など全国レベルの大会で41回も優勝している。吹奏楽部も全日本マーチングコンテストで金賞を8回受賞している強豪だ。
アメリカ遠征に参加するのは両部のメンバー約220人。CFの目標金額は2千万円で、期間は6月13日まで。「吹奏楽とチアのコラボでアメリカを沸かせたい。一人でも多くのメンバーを派遣できれば」と熊谷さんは話す。
今年のローズパレードに出場し、「オレンジの悪魔」の愛称で知られる京都橘高校(京都市伏見区)の吹奏楽部も協力。CFの支援者向けに開かれる演奏会にゲスト出演する予定だ。
箕面自由学園高のCFサイトはhttps://readyfor.jp/projects/goldenbears。